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2015年10月20日

最低賃金を1500円に
若者が新宿で「上げろ最賃デモ」

軽快なリズムが響く

 「最低賃金1500円、上げろ」「中小企業に税金回せ!」

 ヒップホップの軽快なリズムに合わせた掛け声が、新宿の街に響いた。

 主催したのは、最賃引き上げなど労働問題を軸に社会的正義の実現を求める若者たちでつくるAEQUITAS(エキタス ラテン語で「公正」の意味)。10月17日に行った「上げろ最低賃金デモ」には700人が参加した。

 エキタスは「健康で文化的な生活を保障するためには最低賃金1500円が必要」とアピール。音響機材を搭載したサウンドカーを先頭に街を歩き、「今すぐ上げろ!」「生活守れ」「貧困なくせ」と訴えた。

 足を止めてデモを見つめる家族連れや、写真を取る観光客、ビルの建設現場からデモ隊に向かって手を振る作業員などの姿も。

 福祉施設でアルバイトをしている都留文科大学の栗原さんはスピーチで「日本では過酷な労働をしている人が他者に対してもっと苦労せよ、と強いる風潮がある。それが生活保護受給者へのバッシングなどにつながっている」と指摘。「貧困と格差を解消するには、最賃の大幅アップが必要。僕たちの怒りの先に希望がある。公正な社会の実現のため声を上げましょう」と呼び掛けた。

 デモに参加したトラックドライバーの40代男性は「今の仕事は基本給が最低賃金で計算されており、先月は170時間の残業をした。最賃上げろ、の訴えは切実だ。賃金が上がれば会社も生産性を考えて変わらざるを得なくなる」と話し、こうした運動に期待を寄せた。

 国を相手に最賃裁判を行っている神奈川労連の水谷正人副議長も応援に駈け付け、「最低賃金1500円は生活を保障する上で妥当なライン。やっと若い人たちが立ちあがってくれた。よくやってくれた、という思いだ」と語っていた。(連合通信)

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