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2012年11月 13日

再任用を非正規追い出しに使う?
茨城県  

嘱託雇い止め裁判で疑惑浮上 

 元茨城県嘱託職員の岩沢仁志さん(49)が「県の雇い止めは違法だ」と撤回を求めている裁判の証人尋問が11月8日、水戸地裁(新谷晋司裁判長)で開かれた。岩沢さんの後任とされた元県職員の男性は「嘱託として1日も勤めておらず、辞令も受け取っていない」と証言。県当局が岩沢さんを雇い止めするために再任用制度を強引に使った可能性が出てきた。

 岩沢さんは2009年3月末、県水産事務所の嘱託を雇い止めされた。「非正規の待遇改善を求めて組合活動したのが県当局に嫌悪された」と主張している。

▼アリバイ工作にボロか

 元県職員の男性は、岩沢さんの雇い止めと同じ日に定年退職を迎えていた。男性の証言によると、08年秋に水産事務所を所管する漁政課課長から、09年4月以降に嘱託として働くよう勧められた。課長はこの時期、岩沢さんの上司だった事務所所長に対し、岩沢さんの組合活動を注意するよう指示していた。

 男性は再任用に一度は応じたが、結局は直前の3月末に「体調不安」を理由に同課に辞退を申し出。4月から勤めるはずの事務所に一度も出勤せず、同月半ばには海外旅行へ出かけていた事実を認めた。同じく証言した課長と上司が、男性が職場に来なかった当時の対応について責任を押し付け合ったことからも、県が雇い止めのアリバイとして男性に再任用を無理強いした疑いが濃くなった。

 自らも証言した岩沢さんは裁判後、「どんな方法でも非正規を切れるという姿勢は許せない」と強調。「県の不当性が明らかになった」として、行政事件訴訟法に基づく義務付け請求は取り下げ、地位確認に訴えを絞った。次回は来年1月17日に最終弁論が開かれる予定だ。

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