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2012年 3月2日

「みんな同じ仲間なんだ」
全労働の非常勤組合員が提起

公務員叩きにどう反撃するか

 理不尽な公務員叩きが強まるなか、まずは身近な非常勤職員を味方にする運動をしよう――。国の労働行政職員でつくる全労働の中央委員会(2月10、11日)で、滋賀支部組合員の非常勤の組合員さんが行った発言の要旨を紹介する。
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 私は昨年6月から滋賀労働局で非常勤職員として働いています。

 安定所を利用して採用されましたが、その際、カウンターの向こう側にはたくさんの人が働いており、その人たちのほとんどを「公務員なんだろうなあ」「やっぱり公務員って多すぎるなあ」と思っていました。正直、職員の皆さんは30代後半や40代で1000万円以上の給料をもらっているんだろうとも思っていました。

 いざ働いてみると、職員の数よりも非常勤職員の方が多く、職員が膨大な量の仕事をしているのに驚きました。給料も想像とは全く違っていました。自分たちはメディアの情報を信じ、正しいことが伝わっていないことを知りました。 

 同じ職場にいる組合役員の方は、5人のうち2人が欠員状態という大変な状況の中でも組合活動に積極的です。「職員も非常勤も関係なく、みんな同じ職場で働く仲間なんだ」とおっしゃっているのを聞いて組合に加入しました。

 公務員バッシングに対し、さまざまなツールを利用し反論して訴えていくことも大切ですが、周りにたくさんいる私たち非常勤職員は、皆さんの日々の仕事ぶりや業務量を見ています。公務員バッシングがいかに間違っており、おかしいことかを知っています。皆さんの本当の姿を知り、真実を伝える味方となる人は身近に存在しています。

 まずは、周りの非常勤の方とコミュニケーションを取り、資料を見せるなどしてみて下さい。それが誤解を解くための第一歩ですし、本当の姿を知り、真実を伝えてくれる貴重な声になると思います。

 全労働は「公務員バッシングのもととなる資料統計が公正を欠いている」と反論しています。その通りでしょうが、皆さんが恵まれているというのも事実だと思います。

 人は、自分の身が危険にさらされると安全な場所に身を置こうとするし、そのためにはバッシングの対象を意図的に作り出して足を引っ張ろうとする。

 安定していると見える皆さんへのねたみやそねみもあると思います。反論をするだけではなく、次の一手として、不安を感じながら働いている非正規の人たちを全労働の味方につけるような運動提起を期待しています。

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