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2012年 6月26日

「今声上げないと日本は危ない」 
大飯原発再稼働首相官邸前デモ

野田政権への怒りの声続々  

 関西電力大飯原発(福井県おおい町)の3、4号基の再稼働をめぐり、撤回を求める国民の声が日増しに強まっている。福島第一原発事故の反省もない野田首相の再稼働判断に対する怒りが沸騰。6月22日夜の首相官邸前には、主催者発表で4万5000人が集まって反対の声を響かせた。

 夕暮れどきの首相官邸前。普段は政治家やマスコミ関係者、国会見学者ぐらいしか通らない歩道に人が集まり始めた。子ども連れの母親、会社帰りのサラリーマン、カップルの若者、夫婦などさまざまだ。時間がたつにつれ、歩道の参加者は膨れ上がり、車道の二車線分を埋め尽くした。2時間以上叫び続けていた言葉はただ一つ。

 「再稼働反対!」

▼お金より命が大切

 「もう声を上げないと日本が危ないと感じた」と語るのは、都内の大学院生の男性(23)。短文投稿サイトのツイッターを見て来たと言い、デモ参加は初めてだ。「ちょっとでもできることをやらないと変わらない。福島原発事故はまだ収束しないのに、政府のやり方についていくだけではダメだ」と力説した。

 昨年のカレンダーの裏に「今こそ脱原発!!日本から進めよう」「福島もチェルノブイリも終わっていない」と書いて両手で掲げていた東京・武蔵野市在住の60歳代の女性は「政府は何も福島から学んでいない。原発事故で苦しんでいる人がいるのに、よく国民のためと言える」と憤った。インターネットで知った1週間前の官邸前デモがメディアにほとんど取り上げられなかったため、「腹が立って来ました」。野田首相に向けては「国が発展してもお金があっても命が一番大切。危険な原発を残すことは将来の世代や世界に対して恥ずかしい」と訴えた。

▼当初300人から増える

 官邸前デモは毎週金曜日に行われている。複数の市民団体でつくる「反原発首都圏連合」の有志が今年4月から抗議行動を呼びかけ、当初300人規模のデモが1000人規模に拡大。野田首相らが大飯原発の再稼働を決める前日の6月15日には、約1万2000人が駆けつけた。

 この日、大阪市内の関西電力本店前でも約1500人の再稼働反対デモが行われた。官邸前デモは6月29日にも呼びかけられており、国民の声を無視する政府に怒りをぶつけようと大きなうねりが起きている。                                                              

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