「２０１２年国民平和大行進」の出発式が５月６日、東京・江東区の第五福竜丸展示館前で行われ、８月に原水爆禁止世界大会が開かれる広島に向けて歩みが始まった。 　１９５８年から続く大行進の今年の主なスローガンは、「核兵器の全面禁止」と「原発ゼロ・自然エネルギーへの転換」。参加者たちは全国８コースに分かれて行脚を重ねながら全面禁止を求める署名を集めていく。各地の人たちとも交流を深めて原発ゼロの世論も高めていく。 ▼80歳の通し行進者 　東京の出発式には約９００人が参加。若者らによる音楽と踊りや、被爆者からの訴えでムードを盛り上げた後、コースを通しで行進する４人が決意表明。最年長の山口逸郎さん(80）は「ノーモアヒロシマ、ナガサキ、ビキニ、ヒバクシャ、フクシマ！」と声を張り上げた。その後、参加者たちは初日の港区芝公園までのコースを元気よく歩いた。
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