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2012年 11月 2日

増える失業、飢え、自殺… 
緊縮政策がもたらすものは、悲劇

スペインの現実

 緊縮財政政策が進められている欧州の国で、人々の暮らしはどうなっているのでしょうか。スペインでは失業率が跳ね上がり、食事にも事欠く事態が広がっているといいます。

 中東の衛生放送局アルジャジーラが、緊縮政策で苦しむスペインのマドリードの様子をレポートしています。25%もの失業率で、「飢え」が現実の問題になってきているというのです。

 同国の赤十字社は230万人が厳しい状態に置かれているとし、スープキッチン(日本の炊き出し)で食事を提供。赤十字社の担当者は「地震や洪水の後でもないのに、こんなに多くの人が食べることも満足にできない状態になっているのを見たことがない。かつての移民労働者と同じ状況だ」。 

 同社だけでは食事をまかない切れず、一般市民にも支援を呼びかけています。 

 さらに、アルジャジーラのレポートは、「自殺とうつ病の割合が増加している」と指摘。緊縮反対のデモは毎週のように行われているものの、国民は未来に希望を持てなくなっているのでは、と問いかけます。 

 優秀な人材が見切りを付けて外国に移住する「頭脳流出」も起きています。緊縮政策がもたらすものは、悲劇にほかなりません。
                                        

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