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2013年 4月18日

8時間労働」の実現、道半ば
メーデーの歴史

ただの「お祭り」じゃない!  

 「ローカン(労働基準監督官)入らないかな。オレの会社、ブラック企業なんだよね」。こう打ち明けたのは、今年4月に大手引っ越し会社に新卒で就職した都内在住のAさん。入社早々、朝6時半から夜中12時前まで働くため「自分の時間がない」と嘆きます。

 今から123年前の1890年5月1日、こうした長時間労働からの解放を求めて、米国や欧州などの労働組合が、初めて国際メーデーを開きました。当時は日の出から日没まで働かせることが当たり前。労働者たちはストライキやデモに立ち上がり、人間らしい生活を実現しようと「8時間労働」を要求しました。日本では1920年に東京・上野で初のメーデーが開かれ、「失業の防止」「最低賃金法制定」などが呼びかけられました。

▼過労死、後を絶たず

 翻って今の日本。法律上は「原則1日8時間以内の労働」ですが、実際は「青天井」でそれ以上働かせている職場はざらです。Aさんの場合、1日の勤務は16時間近くに及びます。こうした過酷な長時間労働で、命を落とす過労死も後を絶ちません。

 「働く者の祭典」であるメーデー。近年、式典としての意味合いが強くなりましたが、決してただのお祭りではありません。8時間労働の実現は道半ば。人間らしい働き方とは何か、改めて考える機会にしたいものです。

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