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2013年 5月31日

Xバンドはいらない
丹後半島の基地化へ道 

「設置撤回求める府民の会」結成

 美しい丹後に米軍基地はいらない!この一点で幅広い府民の力を結集しようと、「米軍専用レーダー基地の設置撤回を求める京都府民の会結成集会」が5月22日、開催されました。

▼美しい故郷に米軍基地

 米軍基地設置反対丹後連絡会の石井副代表が現地の状況について報告。

「2月26日に新聞記事で133番目の米軍基地が京丹後に設置されると報道され、地元では大きな驚きと不安が急速に拡がった。防衛省は後を絶たない米兵の犯罪に関して駐留米軍人の沖縄4万人に対して丹後は160人だから大丈夫と、無責任な対応に終始している。5月1日に丹後連絡会を結成し、地元の設置反対の力を結集しようと運動を拡げている。地域主権が及ばない米軍基地の設置は認めれない。今でも水不足が心配な地域に米軍が50万トンもの水を使うとなると、地元住民の命に関わる問題。棚田百選の地に米軍基地は絶対につくらせない」と、力強い決意が表明されました。

▼ミサイル基地設置への道

 特別報告として、青森県の地方紙「東奧日報」の編集委員兼論説委員の斉藤光政氏から報告。

 斉藤氏はレーガン政権がミサイル防衛構想を打ち出した際に、3段階の防衛方針を持ち、①発射直後に破壊、②大気圏外で破壊、③アメリカ本土の地表附近で迎撃―の3段階とし、そのための情報収集としてのレーダーがXバンドレーダーの正体であると解説。日米安保の範囲内として事前協議を行う考えが無く、日米安保を逆手に取ったアメリカ本土防衛が主目的であり、日本がアメリカの戦争に巻き込まれる危険が一層高まると指摘。一旦設置されると、その先には本来の防衛目的であるパトリオットミサイルの配備が待っている、Xバンドの発する電波は10ギガヘルツと高周波であり、さし詰め巨大な電子レンジが京丹後に置かれることとなる。保守王国の青森県ではわずか5ヶ月で受け入れを決定した苦い経験がある。革新の地・京都でどう運動が展開されるのか、全国からも期待が高まっていると話され、京都での反対運動の高まりに期待の声を寄せられました。

▼電磁波が 体おかす

 事務局からこれまでの経過と今後の課題について提案を受けた後、科学者会議会員の寺岡あつこ氏から電磁波の影響について報告。「病院の検査技師に白血病が多発し、電磁波が与える影響について研究。低周波の電磁波が小児白血病を多発させるのに対して、携帯電話に代表される高周波の電磁波は脳腫瘍の原因となっていることが明らかとなった。その10倍の電磁波を発生するXバンドは携帯電話の10倍、発症率が高まる」と指摘。米軍の隠蔽体質も問題が多いとして、「危険な状況を隠蔽させてはならない」と訴えかけられました。  

                    

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