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2014年 6月20日更新

解釈改憲による集団的自衛権容認はあり得ない 
閣議決定で「戦争する国」にするな!6・17大集会
 
国民的怒り広がる

 「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」主催で、6月17日に日比谷野外音楽堂で「閣議決定で『戦争する国』にするな!6・17大集会」が開催され、会場に入れなかった参加者も含めて5000人が参加、自治労連の仲間も首都圏を中心に参加しました。 集会では、はじめに主催者を代表して許すな!憲法改悪・市民連絡会・高田健さんが「安倍内閣がすすめる解釈改憲に対して、各界・各団体がしっかり手をつなぎ、この国を戦争する国にさせない運動を継続していきたい」と訴えました。

▲「解釈改憲は立憲主義否定のクーデター」

 民主党、日本共産党、社民党の各政党代表の連帯のあいさつの後、翻訳家・池田香代子さんがゲストスピーチとして登壇。「私たちは居ても立っても居られなくてこの集会に集まったと思います」と述べ、自民党・高村副総理の私案(集団的自衛権の発動要件)で「国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆されるおそれがあること」としていることに対して「姑息な微調整で国民をだませると思ったら大間違いです。解釈改憲による集団的自衛権容認は日本国憲法に真っ向から反するもの。これは憲法解釈クーデターと言えるもので立憲主義を否定するものです。大きな民主主義のうねりをつくって徹底的に抵抗していきましょう」と訴えました。

▲全国52すべての単位会で反対決議―日弁連
 

 日弁連・水池啓子副会長が「日弁連は全国52あるすべての単位会で集団的自衛権の解釈による変更に反対する決議をあげて反対を表明しています。憲法や法律は難しいものではありません。書いてあるように理解するもので解釈するものではありません」と連帯のあいさつ。

 日本ペンクラブ言論表現委員会・篠田博之副会長が「日本社会において民意が踏みにじられることに危機感を感じています。言論や表現にかかる者にとっても正念場だと思っています。一緒にがんばりましょう」と呼びかけ。
 
 立憲デモクラシーの会呼びかけ人・中野晃一上智大教授が「立憲デモクラシーの会は学者67人が呼びかけ人で結成し、一般の人たちの賛同も現在1000人超が参加しています。立憲は立憲主義、デモクラシーは民衆の力です。主権者が立ち上がり手を携えて憲法を守らなくてはと活動しています。原点や原則に立ち返って現実に即して活動していきたい」と決意。

、戦争をさせない1000人委員会・藤本泰成事務局長代行が「日中戦争や太平洋戦争でどれだけ多くの人々が亡くなったのか歴史を学ばなくて日本の将来はありません。自分の愛する人を、かけがえのない人を、自分の命を失うことがないように私たちは立ち上がらなくてはいけません」と訴えました。

▲「戦争は食料の代わりに武器を手にするもの」―元自衛隊員

 また、元自衛隊員の井筒高雄さん(元陸上自衛隊3等陸曹・レンジャー隊員)が「1988年から1993年まで自衛隊に在籍し、93年PKO法案成立時に依願退職しました。レンジャー隊員は最初に遺書を書きます。食料は持たない代わりに武器を持ちます。これが戦争であり、自衛隊の姿なのです。安倍首相は憲法の下で政治は行っていただきたい。自分が戦争をしたい、させる国にしたいから憲法を変えようとするのは国民をないがしろにするものです。戦争する準備をするなど今の憲法では許されません」と語りました。

 集会後、国会請願と銀座方面の2方向に分かれてデモ行進、国会請願デモでは「戦争反対、9条壊すな」「集団的自衛権の行使は認めない」「閣議決定はやめろ」「海外で戦争反対」のシュプレヒコール。午後8時頃、請願デモの隊列が官邸近くに到着すると、「怒りのドラムデモ」に連動し、数千人のコールが官邸に向けて一斉に響き渡りました。
  
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