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 「核兵器廃絶」の国連決議に反し、今なおつづく核開発
 96年の国連総会で、包括的核実験禁止条約(CTBT)が採択されました。しかし、未だに核兵器開発は絶えません。米ロ英仏は新型核兵器開発へ向け爆発を伴わない臨界核実験を行っています。
 昨年明らかになった米国の「統合核作戦ドクトリン」(案)は、大統領に核使用を要請するケースとして「通常戦力に対抗するとき」などを例示。非核保有国への先制核攻撃を改めて打ち出しました。
 そのための準備として、使いやすい小型核兵器の開発や、先制核攻撃への反撃を無力化するミサイル防衛計画なども進行中です。
 実戦配備されている核弾頭の数は全世界で1万2000発余り。これらはいつでも発射可能な状態に置かれています。
 この他に予備、解体待ちの核弾頭が米・ロだけで約1万5000発。これらを含めた2万数千発の核弾頭の威力は広島型原爆の30数万発分に相当すると推計されています。全人類を数回にわたり絶滅させることができる破壊力です。 
 5大国以外への核拡散も深刻です。イスラエル、インド、パキスタンに続き、03年には北朝鮮が核保有を宣言し、イランにも核開発の疑惑が出されています。
 
 
「速やかな核兵器廃絶のために」世界に広がる署名
 被爆60年の昨年、核兵器廃絶を求めるニューヨーク行動、外国代表も含め14000名が参加した2005年世界大会は、その後の1年、核兵器廃絶と平和の声を全国、全世界に広げるうえで大きな力となりました。国連総会では、核兵器廃絶の「明確な約束」を確認する決議が圧倒的多数で採択され、新しい署名「すみやかな核兵器の廃絶のために」が世界中の人びとに歓迎され、ひろがっています。

 
新アジェンデ連合からも代表参加 06年大会 
 「核兵器のない平和で公正な世界を」をメーンスローガンとする原水爆禁止2006年世界大会は、広島での取り組みをメーンに8月4日から開かれます。今年の大会は、核兵器廃絶の世論を高めて国際政治を動かしていく上で、「これまでにもまして重要」と位置づけられています。
 メキシコ、エジプトをはじめとする新アジェンダ連合や非同盟国政府の代表、海外の反核運動団体などが多数参加する予定です。昨年初開催され、海外の若者約100人が参加した「世界青年のつどい」も広島、長崎で開催されます。
 
 
米軍と自衛隊の行動一体化 地球規模へ
 また今年の世界大会は、日米同盟の強化による日本の核基地化・米軍基地の拡大強化に反対するとりくみを発展させる上でも重要な意義を持っています。
 日米同盟の強化により、自衛隊を地球規模で展開するため、横須賀基地への原子力空母・ジョージワシントンの常駐、岩国や横田などの基地強化と米軍と自衛隊の行動一体化がすすんでいます。
 そのために憲法九条の改憲が急ピッチで進められ、改憲のための「国民投票法案」が、国会では継続審議になり、秋の臨時国会が大きな焦点になります。

 
大会成功へ原水協が5つの行動訴え

 原水協は、06原水禁大会を成功させるため次のことを訴えています。
1、全国すべての市区町村、職場地域、学園から代表を派遣しましょう。とりわけ若い世代の人々を励まし、大会と、「第二回世界青年のつどい」への参加を援助しましょう。大会パンフでの学習や記念バッジの普及などに旺盛に取り組みましょう。すべての都道府県で、昨年の大会を上まわる代表派遣を実現しましょう。
2、世界大会にむけて、「すみやかな核兵器の廃絶のために」署名の飛躍をつくりましょう。世界大会代表を先頭に、全国すべての市区町村で地域署名・国民募金に取り組み、今秋10月の500万筆国連提出行動を成功させましょう。

3、核兵器廃絶を願う国民にひろくよびかけ、国民平和大行進を成功させましょう。行進が通過するすべての地域で沿道署名や沿道募金に取り組みましょう。自治体首長、議会議長に「すみやか」署名への賛同を要請し、行進ペナントを普及しましょう。

4、非核三原則を守り、核持ち込みを許さず、「核の傘」からの離脱をもとめる世論を高めましょう。先制攻撃戦争のための米軍基地再編強化・自衛隊の一体化、横須賀の原子力空母母港化などに反対する運動、憲法9条と日本の平和をまもる行動を強めましょう。

5、原爆症認定集団訴訟の原告被爆者の声を全国の草の根にひろげ、被爆者支援の署名や募金を強めましょう。


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