“電子府庁”に危惧の声次々

 本庁で1月からはじまっている電子決裁。全職員を対象にした研修も行われていますが、職場には不安が広がっています。電子決裁とこれまでの決裁が並行して行われ、現在電子決裁は2割程度という話ですが、職場によっては現実に合わずほとんど使われていない職場も少なくありません。 「文書審査を画面で見なければならず非常に目が疲れる」という文書主任の方、「副担当でチェックしなければならないが、添付ファイルが多く、一度プリントアウトして見なければ効率的なチェックができないので、結局はこれまでよりよけいに手間がかかる」「システム全体がわかる研修でなく、キーボードの操作だけの研修で意味がない」「文書の引継や保存、管理はどうなるのか」など様々な声が噴出しています。
 経営改革の一環としての電子府庁構想は、これまでの現場から仕事の内容や流れをふまえつくられてきたシステムから、総務省発のシステムに変えるものであるため、職場に様々な混乱や不安を引き起こしています。
 当局に職場からの疑問・質問にすべて答えさせることや、システムの問題、労働条件や作業条件の問題、研修や機器・ソフト等の条件整備をはじめとした要求や疑問を結集し、説明や解決を求めていくことが必要です。


   予算と時間の無駄

○電子決裁等は拙速なすすめ方ではないか。
○電子決裁はやりにくい。○仕組みが複雑。
○電子決裁は非実用的なシステムだ。うまくいっている先例があるのだろうか?机上の空論を無理矢理押しつけられた感じがする。
○「電子府庁」誰がもうかるのか?IT産業(悪名高い)?地震や台風の大災害時に通信できなくなったらどうする?
○電子化のメリットがあるのか。パソコンでいくつもデータを開けてチェックしなければいけない。計算機を持って紙を見比べてやった方が早い。結局、コピーを何十部もつくることになり、かえって時間がかかる。それが効率的なのかどうか。それとずっと見てたら画面に酔ってしまう。電子決裁をできない職員がでるのではないか。
○たしかに添削しにくい。
○和歌山県では導入をやめたと聞いたが、どんな事情があったのか知りたいものだ。
○電子決裁は本当に必要か。かえって煩雑になるのではないか。
○電子決裁は、予算と時間の無駄を逆に大きくするのでは。実行までにもう1、2年かけ、問題点を検討解決してから実施すべきではないか。1人1回の研修のみで実施するのはひどすぎ。

 
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