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府立の大学の法人化に反対する「府民の会」結成
府立大学名誉教授など4氏が呼びかけ

 12月19日(火)ハートピア京都第5会議室にて、川上雅詮氏(府立大学同窓生・前府立高教組委員長)、佐井惇氏(京都府職員労働組合執行委員長)、津田光夫氏(京都社会保障推進協議会議長)、松野喜六氏(京都府立大学名誉教授)の4者の呼びかけによる「府立医科大学と府立大学の法人化に反対し府立の大学と附属病院の充実を求める府民の会」(仮称)(以下「府民の会」と言う)の結成会議が27人の出席で開催されました。

 会議では、呼びかけ人を代表して、府職労多田副委員長(佐井呼びかけ人代理)が「知事の法人化方針表明以来、法人化に反対するとりくみを強めてきました。ひきつづきこのたたかいを発展させていくため、「府民の会」結成を呼びかけた、とあいさつしました。その後、増田府職労執行委員が「府民の会」結成の意義、目的、名称、体制と今後の運動方向や当面するとりくみについて報告をしました。

 討論では、11人が発言し、「京都府は11月にパブリックコメントを求めたが、それには、コメントが76件、法人化に言及したのは33人にとどまっている。これでは府民の声を聞いたものにはならない」「アメリカ型の医療政策が政府の医療改革とひとつになって、規制緩和、医療の営利化が持ち込まれている。医療産業の側は、市場参加をねらっている。医療や教育をこれらに委ねていいのかが問われている」「2大学が教育と医療それぞれの立場からとりくみ、問題意識を共有しながら、府民への訴え方、接近の仕方を工夫できるようにしてほしい」「府立大学のあり方では、農学部を消さずに、農林水産学部として、水産事務所とタイアップすべき。そして、舞鶴か宮津に学部を持っていけば地域も活性化する」「国立では、非常勤職員の雇い止め。3年雇用で、また来年3月にもう一度雇い止めがある。同時に、3年経って、改革がいよいよ本格化、独立採算が強くなっいる」「学生は興味はあるが、情報が少なすぎる」「法人化は、大学の自治に対する最大の攻撃。学生・教授会の意見と違うことを学長が言い出す。これは自治権の侵害であり、危険なことだ」など、大学法人化がもたらす府民的影響とともに参加された個人・団体の方々が、自らとりくんでいる仕事、活動の中から、この法人化反対の府民的な運動を起こそうとの決意が相次いで出されました。

 これらを受けて、まとめを行った白須府職労書記次長は、「今日までの運動で、議会では、法人化は効率化を行うものとは言えないこと。また、全国で統廃合もされているがこれを許さなかったこと。これらを確信にひきつづき、府立大学・府立医大のあり方と役割をそれぞれのところで要求結集をはかりながら関係する団体・個人と協力し、運動を広げていこう。そしてこのネットワークの拡大を全府民的に広げる運動のセンター的機能を『府民の会』がになおう」と呼びかけました。閉会あいさつを行った、呼びかけ人の一人である津田氏は、「本日の会議でみなさんの発言を聞いて、論点はまだまだあることがわかった。そこに運動を際限なくひろげる余地があることが全体の一致にもなった。まさにこの『府民の会』が府民全体の『会』らしくなるように参加者を増やし、共同の輪を作っていきたい」と決意を改めて表明し、閉会しました。


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