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府職労ニュース


2009年 2月 2日

政治災害から労働者と府民守れ
京都でもミニ派遣村♀動

ホームレス支援と宣伝

 年越し派遣村≠ナ新年を迎えた今年。昨年中にもまして、貧困と生活危機突破の大運動への確かな胎動が聞こえます。京都府内においても新年早々からの出足早いとりくみがスタートしており、その先頭には元気な青年たちの姿があります。弱い立場の方々へ心を寄せて、チェンジ・ザ・「構造改革」。今その時、です。

●青年部員も参加してホームレス支援

 府職労は、1月17日に財団法人ソーシャルサービス協会ワークセンター(国道十条下ル・京都高齢者会館内)が行うホームレスの人らを支援する炊き出しに参加しました。青年部の役員もボランティアとして参加。
(高齢者会館前での炊き出し)
 朝10時からの配給にむけてテキパキと料理に励むスタッフの傍らでは、既に8時半の時点で「開門」を待つ70名ほどの方が列ができました。最終的には、120名超のみなさんに暖かい豚汁と白ごはん、おもちを提供しました。
 ワークセンターのスタッフの話によれば、この炊き出しのとりくみは毎月第2土曜日に行ってきており、今回で78回目。提供の食数も昨年秋頃から数十名規模で増加しており、青年の姿も見受けられるようになったといいます。
 当日の餅つきに飛び入りで加わった70歳の男性は、「3年前にリストラにあい、職も住むところも失った。冬は段ボールや毛布を重ねて寒さをしのいでいる。夜は明かりがないのが辛い。病気になった時は保険証がなく不安だ」と話していました。
 青年部の西田部長も「こんなにも多くのホームレスの人たちが…」と驚いた様子でしたが、暖かい笑顔で料理に配給、後片づけにと大奮闘した仏教大学の約30名の学生のみなさんと一緒に、臼に向かって杵を振り下ろしました。
 府職労は19日夜、同センターの協力も得て、京都駅周辺のホームレスの人らの実情も把握するとりくみに参加しました。引き続きNPOや労働組合など諸団体と連携し、労働者などに対する支援、相談活動を行い、雇用や暮らしの実態や要求をつかみ、府政に反映させていくとりくみをすすめていきます。また今後、他団体とともに“京都派遣村”などのとりくみも検討していく予定です。

●宣伝カーで「雇用とくらし守れ、気軽に相談を」

 「みなさん、京都府職員労働組合です。…大企業の身勝手なリストラを許さず雇用を守るために、力をあわせましょう」。「…くらしと中小企業の経営を守るために、力をあわせましょう」。「…私たちは、いま、労働者の方々の支援や相談活動をおこなっています。京都労働相談センターは、フリーダイヤル0120―378―060。気軽にご相談ください」
 15日の午後、京都市内で府職労が運行した宣伝カーでの呼びかけです。民主府政の会が呼びかけた「統一宣伝行動」の一環です。
 宣伝カー一斉運行のスタート地点となった二条城北側には府内から15台の宣伝カーが集結。新春の街に、大企業の社会的責任を問い、国・府・京都市への抜本的対策強化を求めるとともに、労働者・市民を激励し連帯の行動を呼びかける声が響き渡りました。午後6時からは四条河原町に再結集し、街頭宣伝を取り組みました。
 この日、京都総評は京都商工会議所など経済団体と京都市に対して要請を行いました。

●相談活動の中で生活保護の申請も

 12日、京都自治労連、京都市職労、民医連などが中心になって、派遣切りなどで離職を余儀なくされた労働者などへの炊き出しと相談が南区の九条診療所でとりくまれました。
 府職労の代表も含む70人がボランティアとして参加し、60人の方が炊き出しと相談に来られました。あわせて鴨川のホームレスの人らへの聞き取りなども行いました。
 相談の中では、すぐに入院が必要な方もおられ、生活保護の申請の案内なども行われました。ホームレス支援を行うNPOのスタッフは、「京都でも住居を無くした派遣労働者が少しずつ増えている。京都駅、梅小路公園、御池地下街などに夜間寝泊まりされている数も増えている。継続した実態把握と支援、相談活動が必要」と話していました。
 13日には、京都総評青年部と若手弁護士による「“派遣切り”を斬る宣伝」が阪急西院駅前でとりくまれました。“働く上での不満を教えて!”のシール投票では、若い女性が「シールだけでは物足りないから、書き込ませてください!」と、パネルに働く上での不満をたくさん書き込んでくれました。17日には府職労の代表も参加し、三条河原町でもとりくまれました。


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