京都府職員労働組合 -自治労連-  Home 情報ボックス 府政NOW 京の写真館 賃金 料理 大学の法人化
府職労ニュース



2014年11月18日

憲法と地方自治が生きる京都府政を
異常な超勤実態なくそう

府職労連が定期大会・森委員長あいさつ

 10月25日、府職労連第7回、府職労第91回定期大会が開催されました。大会には、代議員・傍聴参加者・執行部の計120人が参加、1年間のとりくみをふりかえり、「3000人府職労連の実現めざしてさらなる飛躍を目指そう」と確認し合いました。 森吉治委員長のあいさつを紹介します。

 
一人ひとりが成長できる職場づくりへ青年の未来を奪う改憲ノー府職労連定期大会・森委員長あいさつ

 府職労は11月2日で結成69年。その翌日に憲法が公布をされ、まさに憲法とともに歩んできました。ある退職者の方が戦争と郷土史を調べられています。見せていただいた加茂町誌には、「絶望的戦闘に終始した19年、20年には戦死者が一挙に年110人台に激増した」「没年齢別に見ると20歳代は73・2パーセントと高く、加茂地域出身兵士の犠牲は大きく、多くの青年が異郷の地でたおれた」と記されています。いかに戦争が悲惨で、青年の未来を奪うものかは明らかです。
 戦争する国づくりの動きは、住民の監視、徴用・徴収はじめ、現在の住民の人権を保障する役割とは180度違う役割を自治体労働者に担わせることになります。世の中の動きや国の政治の方向がどこを向いているのか、そうしたもとで私たちはどうすべきか、議論し、国民とともにアクションを起こしましょう。

▼「賃上げと格差是正」で共同広げる

 人事委員会勧告に向け、毎週木曜日の早朝に府庁各門前宣伝、街頭での訴え。府職労の歴史ではじめてのことだと思いますが、府庁東門で人事委員会に対し民間労働者のみなさんと一緒にシュプレヒコールで要請を行いました。私たちは「賃上げと格差是正こそ社会の要請!」をスローガンにたたかいをよびかけてきました。11月には年末交渉に入ります。職場や地域での実態を報告、発言いただき、大会自身が要求前進の力になるよう討論をよびかけます。

▼青年職員の使い捨て許さない

 京都府では、人員削減がすすめられ定数条例を1000人も下回った定数しか配置されてません。一方で臨時・非常勤職員は1000人を超し、恒常的な業務を担い第一線で府政を支えています。こうしたもと、次の府政を担う青年職員への負担と責任は重くなっています。人材育成に名を借りて、使い捨てにすることがあってはなりません。

▼仲間との交流を大切に

 青年部と協力し、「おきプロNEXT」、青年部レク、南部交流会などをとりくんできました。仲間とのかけがえのない交流を広げるとりくみが、青年部の役員さんを中心に広がったことは貴重です。一人ひとりが仲間とともに成長できる、そのような職場をつくっていこうではありませんか。職場や地域で起こっていること、感じていることを出し合い、皆さんが主人公で参加する大会にしていただくことをお願いしてあいさつとします。

                            府職労連大会宣言 

 1946年11月3日に公布された日本国憲法。京都府職員労働組合はその前日に結成されました。そして、「憲法を暮らしの中に生かそう」のスローガンとともに、私たちは69年の歴史を積み重ねてきました。

 京都府職員労働組合連合第7回定期大会は、安倍政権が「戦争する国づくり」や「世界一企業が活動しやすい国づくり」の政治をすすめる中、平和をめぐって、また、いのちと暮らしをめぐって日本が重大な岐路に立つもとで開催されました。
 
 大会では、日本国憲法を守り、暮らしに生かすことを正面に掲げ、平和と住民生活を守るとりくみの強化、暴走する安倍政権に対し、様々な国民・府民との共同したとりくみを広げながら、退陣を迫るたたかいが重要であることを確認しました。

 また、討論の中では、5カ月連続して実施した本庁の超勤実態調査結果だけでなく、「ブラックではないのか」といわれる京都府の職場実態が、様々浮き彫りとなりました。この間、民間労働組合も一緒になっての府庁東門宣伝を継続してとりくむ中、府人事委員会への要請署名は2200筆を超え、「給与制度の総合的見直し」反対の声が大きく結集されています。

「おきプロNEXT」で蓄えられた青年の力をはじめ、本部・地協・支部・分会・補助組織がいっそう連携しながら、私たちは、府に働く全ての労働者の要求を集め、その解決・前進を求める運動を強めることを確認しました。

 そして、結成70周年に向け、「3000人府職労連」を展望し、「身近で頼りがいのある府職労連」の運動をすすめる決意を確認しました。

 今、主権が国民に存すること、恒久平和を願う声はこれまで以上に広がっており、一方で、安倍政権のほころびが大きくなっています。

 私たちは、要求を基礎に、府職労連の真価を発揮し、秋から年末確定のたたかいへ、全国の米軍基地ノーの願いを集めてたたかわれている沖縄県知事選挙勝利へ、15春闘へ、春闘と同じ時期の統一地方選挙へと、くらしを守り、戦争への道をストップさせるため、総力をあげて奮闘するものです。           
                                                                            以上 宣言します。 

 府職労連ニュース